ライフキャリア視点で人財を育てることは企業の成長につながっていく
人生100年時代と叫ばれて久しい昨今、「自分の人生をこれからどう生きていくか」という命題に対し、社員個々人の人生設計が大切になってきます。
「ライフキャリア」という言葉の中には、仕事だけでなく、家庭や趣味などプライベートなことなど、さまざまな経験の積み重ねが含まれています。
さらに言えば、60歳で定年し仕事を引退するという時代は、崩れ去りつつあり、70代や80代になっても働くという選択肢も持たなければなりません。
ここでは、ライフキャリアという視点で、企業はどう人を育てていくべきかについて、解説していきます。
ライフキャリア視点から見て、企業はどう人を育てるべきか?
企業で働く個々人は、キャリアについてさまざまな考え方をそれぞれ持っています。
例えば、「早く出世して重要なポストに上り詰めたい」と考える人もいれば、「仕事はマイペースにやって、家庭や趣味にあてる時間を増やしたい」と考える人もいるでしょう。
社員個々人によってライフキャリアの考え方は異なるのです。
このような場合、ライフキャリアの視点から企業は働く人をどのように育てていけばよいのでしょうか?
企業は社員個々人の意思を尊重することが大切です。
これから長い人生を歩んでいくことに関して、仕事だけでなく、私生活や趣味、ボランティアなどを含めたライフキャリアの視点が大切になってきます。
これらのライフキャリアの発想でいけば、個々人の主体性は高まっていき、企業への貢献もしながら、自己実現に向けて前に進める人材が育っていきます。
人によって、価値観はさまざまで、能力や適性についても異なります。それらを個性と捉え、しっかりと個人の意思を尊重してあげることで、結果として企業の成長につながっていくのです。
個々人の多種多様な考え方を受け入れ、企業にとってプラスとなる人財戦略を考えよう
若い世代は競争心がないと感じられる場合がありますが、決してやる気がないわけではありません。
若い世代は、競争社会に馴染まない人が増えているだけなのです。
好きなことや得意なことを仕事にできれば、仕事に没頭し夢中になれるという場合もあります。
夢中になれれば、生産性も高まったり、新たな発想が生まれたりと、企業にとってプラスに働きます。
これから企業に求められるのは、「個人が夢中になれること」と「企業の事業内容」をどうマッチングさせていくかです。
一人一人のライフキャリアを把握し、それぞれの個人にマッチした仕事を与えてあげることで、個人と企業の両者がWinWinの関係を築くことが可能となります。
これがライフキャリアの観点から企業が個人に対してできる最大限の人財戦略であるのです。